はははは
はははは
はは
「ははははっ!」
蘇る数日前の居酒屋
『やわらか屋』
での楽しい記憶とともに、意識を
「き~む~らぁあああ」
正気を取り戻した私は、眼の前に転がるゴミ箱の中身を木村に向けてぶちまけた。
「汚ぇ」
体重100kgを超える巨体ながら、ひらりとバックステップで飛散するゴミをかわした木村に向け
「馬鹿め」
ゴミ箱を投げつけ
「ぐっ」
そのゴミ箱を受け取った木村の上体に向けて、続けざまに飛び蹴りを食らわす。
「ぐぅぉっ」
ゴミ箱を抱えたままもんどり打つ木村。
「ははははっ!」
あのゴミ箱が、ヤツの頭に被さっていたら、どんなに面白かったろう。
「卑怯だぞ、部長」
「勝てば官軍、」
「くっ」
「すなわち、人は、いやっ、歴史は勝者を卑怯者とは呼ばないんだよっ!」
さあ、来い。木村。
「まだ1Rだっ!」
連載初回はこちら
KING SEIKO
キングセイコー
KS1969
SDKA021
JPY 396,000円
主なスペック:Specifications
+ケース&ストラップ材質:ステンレス
+Case & Strap Material:Stainless Steel
+ガラス材質:サファイア
+Glass Material:Sapphire
+ケースサイズ:43.6 x 39.4mm:Case Size
+厚さ:9.9mm:Thickness
+バンド幅:19mm:distance btwn lugs
+重さ:126.0g:Weight
+駆動方式:自動巻(6L35)
+Movement:Automatic
+精度:日差+15秒〜−10秒
+継続時間:約45時間
+5気圧防水:5bar
+発売日:2024年7月6日
+Released:July, 2024
+その他:和紙模様型打ち
キングセイコーから7月6日に発売されたばかりの新シリーズ
「KS1969」
のカラーバリエーション3色のうち
最後のレビューとなるのが、こちら
東京の街を彩る緑の様子をダイヤルに
施したのが、当SDKA021です。
キングセイコーは
「東京発祥」
を原点としているこもあるため、ダイヤルに江戸や東京に
まつわるカラーリングや、他にもこだわりの色合いを採用しているのもまた、魅力的。
こちらは江戸紫
ちなみに当SDKA021とSDKA019は、文字盤のパターンは同じ
「和紙模様型打ち」
を採用しています。
江戸時代の浮世絵師、歌川広重の
『亀戸梅屋敷』
の大胆な背景色を採用
さあ、そんなわけやこんなわけで
もう同じベースモデルを3回もレビューしてきたので
ご購入したい方のための煩悩の
「アイドリング」
に、あるいは
ご購入された方が、ご自身のキングセイコーと代わる代わるに
フィット感も良好
眺めながら
「やっぱいいなぁ」
とか
サイコーのショット
「むほっ」
などと
ニタニタしながら、楽しんでいただければと
ブレスレット
割と美しい様子が撮れたと思いますので
柔らかい緑
あとは、上下にくだらないお話を。
こちらはショート動画
三色比較動画
カートに入れられない商品ですので、どうぞ、お問い合わせください。
上段より続き)
立ち上がった木村が猛攻を仕掛けてくる。
襲いかかる鋭いジャブをかわしたかと、即座に、左フック、右ストレートのコンビネーションが飛んできた。
と思いきや、強烈な左ストレートがボディに
(ぐぅ)
突き刺さり、思わず膝を着きそうになったその先に、転がるゴミ箱を拾い上げ
「同じ手に乗るかよ」
抱えた私の上体に、木村の前蹴りがヒットし、その勢いでゴミ箱は宙を舞い、私の頭にスポッと、着地する。
「ワハハハ」
ゴミ箱に響く木村の笑い声を頼りに、あっちへパンチ。こっちにキックを放つものの虚しく空を切るばかり
「勝負あり。さあ、そろそろ、フィニッシュ」
と思わせ、ノータリンな木村に油断させる手筋は、実は、我がMacBook Airに搭載された戦闘AI
『ISNO勝男』
によってはじき出された必勝法。
「と行きます、か!」
「来いよっぉおおおお」
脱いだゴミ箱を小脇に抱えた男の、木村に向けた鋭い眼光は彼を透徹し、壁際に掛けられた電波時計の、ゆっくりと進む秒針を追う。
コチっ、コチっ、コチっ。
あと10秒。
昼休憩の終わるジャスト13時に、歴史が動く。いや、木村みのるの歴史が、幕を下ろす。
まだまだ、続く)
新たな闘いの膜が!