G-SHOCK
2100シリーズ
GA-B2100LUU
JPY 25,850円
主なスペック:Specifications
+ケース&ストラップ材質:カーボン・樹脂・ステンレス
+Case & Strap Material:Carbon / Resin / Stainless Steel
+ガラス材質:無機
+Glass Material:Mineral
+ケースサイズ:48.5 x 45.4 mm:Case Size
+厚さ:11.9mm:Thickness
+重さ:52g:Weight
+駆動方式:ソーラー
+Movement:Solar
+20気圧防水:20bar
+発売日:2024年11月22日
+Released:November, 2024
八角形のベゼルとアナログメインのダイヤルが特徴的で、G-SHOCKの定番かつ大人気シリーズとなっている
「2100シリーズ」
から
「ツートンカラー」
つまり2色でシンプルなカラーリングの新カラーバリエーション2色が登場した日から
早いもので1ヶ月。
2024年もあとわずか。
激動の2024年。
様々なことがありました。
「ありました」
客が引き
静かになった『海鮮やわらか屋』には、大人の静寂、とでも言うのだろうか。
あっという間に過ぎていった半生と、今、こうしてゆっくり流れる時間との、心地よい違和感を味わう私と
ようやく落ち着きを取り戻した岩木が二人、静かに酒を酌み交わしている。
ラジカセから流れている昭和の歌謡曲。
今の音楽と比べると、ゆっくりとしたリズムにゆっくりと、それでいて、一語一語に、日本語の、趣きの感じられる歌詞が流れている。
寡黙ではあるが、時に、力強い言葉を発する。
それが、昭和の世のあり方、だったのか。
どうだらう?
「どうでしょう。あのお客さんなんかは、まさに昭和、的な感じのする人でしたよね」
岩木の返事に、先程までいた老紳士の、その所作がぼんやりと思い出される。
「生中、、、と?」
老紳士が、その人差し指で指し示すメニュー上の
「絹ごし冷奴の自然薯がけ」
「トロはたの一夜干し、やわらか焼き」
「砂丘らっきょうのみじん切り、クリーム仕立て」
品々を復唱する岩木の声が、老紳士の人差し指の動きとともに止まり
老紳士はおもむろに頷いた。
「生中、いただきましたっ」
「生中、ありがとうございますっ!!!」
注文を確認するのが岩木氏ならば、復唱するのまた、これ、岩木氏本人である。
それっ、来た。あああ、忙しい。
そんな声が聞こえてきそうな、慌ただしくも微笑ましいいつも通りの彼の様子に、私は
(忙しくない
などと、いつも通りの、温かい視線を投げかけてはいなかった。
肩越しに、横目で隣の紳士の様子を確認する。
彼が
「いいかな?」
暖簾をくぐったその時の言葉。
しっかりとしたアクセントの、ネイティブな日本語。
日本人に違いない。
が、その後、着席した彼はメニューを次々と指し示してオーダーを完了し、スマートフォンをその右手の人差し指で操作している現在に至るまで、それ以外、言葉を全く発していないのだ。
この氵男。
スマートフォンの操作において、日本人には顕著な特徴があるという。
スマートフォンを操作する指は、世界平均では
「親指」
が圧倒的に多い。
一方、日本人は左手でスマホをホールドし
「右手の人差し指」
で画面操作をする
というのだ。
海鮮やわらか屋のカウンターの、隣の席でスマートフォンを操作する紳士の様子に、日本人を見た。
とともに、左手にスマートフォンを握る己を振り返る。
iPhone4の登場でその便利さ、凄さに気づいた私は
「フリック入力」
を練習するためのアプリを購入し
マスターした。
フリック入力とは、主に親指によるテキスト入力方法であり
20気圧防水&耐衝撃性を実現
これをマスターすることにより、携帯打ちに比べて、かなり入力速度を向上させることができるのである。
例えば、携帯打ちで
「こ」
を入力するには
「か」
のボタンを5回打たなければならないのに対して、フリック入力ならば
「か」
のボタンをなぞって下向きにスライドさせるだけの動作で
「こ」
を入力できるのだから、その差は歴然。
ただ、これほどにスイスイと打てるようになると打ち間違いを確認せず、そのまま誤送信してしまうこともあるので、注意しなければならない。
今年の、いつだったろう。
ここをクリック
取引先の人から、あるデータを送って欲しいと連絡があった。
メールの連絡である。
ならば、急を要しないだろうと放っておいたら、しばらくして
「急ぎ」
だという。
だったら、電話くらい寄越せという思いと、相手のレディの声も聞きたいと気持ちがあったのかも知れない。もちろん、そんなよこしまな気持ちがあるから相手は、電話を寄越さないのだという可能性に気付かないわけではないが
私は悪くはない。
「すみません、会議が始まるのです。お願いします」
相手のあの、可愛い顔が焦燥で陰る様子が想像できるメッセージが、小気味良い。
が、もう時間がないらしい。
「早く早く」
と、せがまれる。
何だろう。
ちょっとした征服感というのか。
ぼんやりとした幸せを感じながらも、いや、待て。ぼんやりとしている場合ではない。
事態は差し迫っている。
がしかし、いつまでに必要なのか?
そこでこう送った
いつまでですか?
つもりが
「あ行」
とその下の
「た行」
を間違え
ちつまでですか?
と送ってしまい、急いで
あっ
いつ、です
送り直したら、既読後、しばらく、時間があったろうか
とにかく急ぎです。大至急です
との返事があったので
わかりました、大子宮、送りますっ
あっ
大至急です、送ります
と送り直すということがあったので、気を付けなければいけないなと、そんな楽しい思い出もよみが
つづく)
以下は光るショート動画