SEIKO PRESAGE
セイコー プレザージュ
SARY203
66,000円＋税
主なスペック
- ケース＆ストラップ材質：ステンレス
- ガラス材質：サファイア
- ケースサイズ：41.8 X 48.4mm
- 厚さ：12.5mm
- 重さ：132.0ｇ
- 駆動方式：自動巻き（4R39）
- 日常生活用防水（3気圧防水）
プレザージュのJapanese Garden：日本庭園シリーズから発売されたこちら、SARY203を見て、ハッと気づいた方がいるとするならば、なかなかのプレザージュ通。
SARY205
そう、本来なら上掲、SARY205と同時発売されるはずだったモデルですが、季節の変わり目、寒かったり暑かったりが続いた頃でしたから、商品発売担当者が電車通勤中、急に腹痛に見舞われて、東横線の渋谷駅まで何とか我慢して開いたドアからダッと飛び出す際が一番ご用心。
下のとば口に向かって
「大丈夫、怖くない」
心の底からあふれる出る優しさをもって語りかけ、一歩一歩着実に
「ドンッ」
朝の通勤ラッシュにて後ろから突き飛ばされようとも
「お前はいい子。怖くない。お前はいい子」
なだめながら慈しみながら繰り返し
「♫慈しみ深き友なるイエスは〜♫」
日曜学校で覚えた賛美歌の312番も頭の奥でリピートされてみたとしても
「いーや！ぜってー、神さんは助けねえ」
こんな時をこんな我を
「渋谷の中心で、今にも咽び（むせ）泣きそうな我が月工門を！」
神様は助けてくれやしない。頬杖ついて眺めているだけさ。ちくしょ〜うううという全キリスト教いや全宗教への反骨の気概が燃えたぎったために生じた、何とか我慢できそうな精神の余裕が、はたと渋谷駅の複雑な構造をも理性とともに脳裏に蘇らせるのだから、歩みを止めずに、われ、辺りを見回すのだ。
今自分はどこにいるのだろう。
どこに行くのだろう。
私たちはどこに行かなければならないのか。
そのための、井の頭線の改札には一体、どうすればたどり着けるだろうという、道に迷うことを宿命とした者のみが感じることを許されたあのセンス。第六感。そう、本屋や図書館に行くと必ず催す便意のドライビングフォース、原動力である焦燥感。焦りがまたしても、あああ、我が月工門をじりじりと、時に勇ましくどんどんと叩くのだから、無我夢中。
何とかたどり着いたかと、電車から外をクルリと振り返ってみたならば、ふとくぐってしまった改札のああ手前にトイレはあったのだった。
プシューッ。
気の抜けた音とともに閉まるドアに手をついて
「諸君、ヤマトの諸君。さらばだ。また会う日まで」
などと呟きながら吉祥寺駅行きの電車に揺られて数分、目の前の明大前の駅で降りようかどうしようか。車両で唯一の者となった氵男は悪臭を放ちながら、孤独に逡巡するのであった。
まさか、上記のような理由で、井の頭線明大前駅で逡巡した挙げ句、迷走したSARY203担当者がその後、京王線に乗り換えて、高尾山口駅周辺の土産屋で目撃されたのを最後に、消息を絶ったため
高尾まで行ったら、ここまで行かなきゃ損損
発売が延期されたというわけではないでしょうが、満を持して発売されたSARY203はなかなかどうして、いいじゃあないですか？
11時位置の24時間針と12時間針は連動しているため、何の意味も、まあ、ありません。
前側から機械の内部が見える仕組みをオープンハートと言ったりします。
コイツは、個人的に大好き
カーブを中心にデザインされているケースは、ずんぐりもっこりとして愛らしく、プレザージュらしい造形です。
5列のブレスも素敵です。
秒針や12時インデックスの赤色も、よい差し色となっています。
やっぱ、こちらのモデルに似ています。
静かな日本庭園に、紅葉の落ち葉のような雰囲気が感じられるのではないでしょうか。
水道などの流水には、ちょっと気をつけたいところ。
テンプのルビーや24時間針、秒針、12時の赤がチラッと揃ったタイミング。
なんだか、とっても良い気がしてきました。
とにかく、プレザージュやプロスペックス、10万くらいまでの価格帯は、楽しい商品がいっぱいだから、鳥取の中井脩まで、日本中からゴートゥー、よろしくお願いします。
良かったら動画もどうぞ。
SEIKO PRESAGE
セイコー プレザージュ
SARY203
66,000円＋税
こちらは、SARY203とは真逆な、シャープエッジシリーズです。
コメント