も～えろよ【プロトレック PRW-35Y-2JF】燃えろ～よ～

CASIO
PRO TREK
CLIMBER LINE
カシオ
プロトレック
クライマーライン
PRW-35Y-2JF
JPY 46,200円
主なスペック：Specifications
＋ケース＆ストラップ材質：バイオマス樹脂・ステンレス
＋Case & Strap Material：Biomass Resin / Stainless Steel
＋ガラス材質：無機
＋Glass Material：Mineral
＋ケースサイズ：51.2×44.6mm：Case Size
＋厚さ：13mm：Thickness
＋重さ：45g：Weight
＋駆動方式：ソーラー電波（世界6局対応）
＋Movement：Solar Radio Wave(6 radio staitons)
＋10気圧防水：10bar
＋発売日：2024年5月17日
＋Released：May, 2024
その他：軽量コンパクト

当PRW-35Y-2JFは、先回、レビューした

と同時発売の色違いなので

もうほぼ、腕時計に関する新しい情報はなく

とすれば、みなさんがすでにお察しのように、当エントリーは

現役を引退し
「キャンプ」
にちなんだ新しいブログや動画チャンネルを始めるという男の話、その最終話である。
プロトレックのクライマーライン当PRW-35Y-2JFを装用すると便利なキャンプや、山登りには興味がない。いや、したくない。
ただ、ワイワイと賑やかで楽しそうな、その雰囲気を楽しみたい。そんな人もいるはずである。
事実、ここにいる老紳士は暑い寒い、汗や虫が苦手であるが、こうしてキャンプ女子たちのグループに潜り込み、屋外で夕飯を頂き、少し高価なお酒に酔い気分、良い気分。
五月の涼やかな日差しが、向こうの林の先に沈み始め、虫の声が少し儚く聞こえてきそうな今、こうして
「さあ、どなたから始めます」

小学校や中学の課外行事、修学旅行、あるいは大学のサークル合宿などでは欠かせないワクワクタイム
「怪談」
を始めようというのである。

皆さんにも思い出はないだろうか。
男だけでもいいけれど、男女混合ならば、怖い話などそっちのけ
「どっちの毛？」
妙な妄想も膨らみ、斜め隣の女子がもしか
「きゃぁあっ」
とか抱きついてきたりしないかな。
などと子供じみた恋愛ストーリーからはもう、引退した紳士の番がやってきた。
「私は、鳥取の出身でしてね」
鳥取県鳥取市というと、あまり有名な観光や特長が少なく、よく知らない人も多いでしょうが、その県名の由来
「鳥を取る」
という言葉どおり、鳥取人にとって、野鳥を獲って食べるという習慣は、今でも鳥取市内には美味しい焼き鳥屋が多数

存在しておりますように、それはもう、歴史的な経緯があるわけです。
「鳥取城の兵糧攻めをご存じの方はいらっしゃるかな？」
羽柴秀吉、後の豊臣秀吉による壮絶な兵糧攻めを受けた私達の祖先は、鳥取城のある久松山にやってくる鳥を取って、生き延びたのです。
空を見上げた人は生き延びた。
「御覧なさい。あああ、今日は星が綺麗だ」
老翁の言葉に、キャンプ女子たちがポツリポツリと空を仰ぐ。
「ただ」
膝をつき、地に絶望を見出した多くの人々は飢え、無惨。
遺体を、食べたという。
掘り起こしたとも。
掘り起こした者も力尽き、また、埋められる。
久松山に埋められ、掘り起こされた骨と革の、多くのムクロは、今
「うしろぉおおおお」
「ぎゃぁああああ」

「びっくりしたぁあああ」
「もう、やめてよねぇ～」
「おじさんっ！」
いかがかだったかな、お嬢さん方。
びっくりしたようですな。ははは。

「さあ、皆さんが作ってくださった美味しい食べ物をいただきましょう。チーズもまだ、沢山あります。グリュイエールはこの白ワインと絶妙に、合う」
紳士に進められ、皆、残った食べ物やチーズ、ワインに手を伸ばし始めると、和やかな雰囲気が雲に隠れた月のように顔をのぞかせ、だんだんと、華やいで、花火のように弾ける笑顔は賑やかで、ライムのように香り高く、あああ、まるで、キャンプをしているようではないか。学生に戻ったようではないか。
老翁の長年の、念願の夢は叶った。いや、もう叶う。
さあ、みんな。

この竹ざるにたんまりと盛られた、こちらも、ぜひ、ご賞味あれ。
若い方にこそ、食べてもらいたい早松茸。
「ここだけの話だけどね」
鳥取の祖先の魂が瞑する久松山には、この季節に限って獲ることのできる貴重な松茸が獲れるという。
大きくはない。
香りも、松茸よりは少ないだろう。ただ、出汁は
「出るっ！」
さあ、私の抱えるこのざるに、ああ、それでもいい。
いや、こっち、そう。このほら、少し小さめながらツヤの輝く、そう。それをゆっくりと箸でもいいが、そうだ、手で持ってごらん。ちょっと硬くなって、、、
「ぎゃぁああああ」

も～えろよ、燃えろ～よ～
炎よ燃えろ～
き〜のこを巻き上〜げ～、天まで届け～