昨日は休みだったのでゆっくり起床。ゴロゴロと転がるようにして階下に降りてソファに寝転び、NHK BSにチャンネルを合わせて番組表を確認。
呟く。
「足りねえ」
何が足りないのか。
今季に入って、まだ、幾分、活躍の足りない大谷翔平。彼の出場予定試合の放送は、11時30分からであった。まだ1時間30分ほど時間がある。
「くっ」
しばらく、ソファ上で、本日の予定をリスケジュールする。
「足んねえ、リスケが足んねだわ」
どこかで聞き齧った言葉を意味不明に発して我に返り、時間を確認するとすでに10時20分。
「ふむ」
今からでは、貯まったポイントで食べようと思っていた朝マックには間に合わない。
「ちっ、万事休すかよ」
いや、そんなことで万事は休さないはずである。
一人暮らしの頃からか。いや、物心着いた頃には、片尻上げて、すかそうと
「ぶっ」
爆音が漏れる。そんな感じの、大きな独り言で母親をぎょっとさせていた、この氵男の癖である。
所帯を持って早20年。
子にも恵まれた彼の、この独り言は少なくなるどころか、年を追うごとに多くなっているようでもある。
独り言が好きなのか。はたまた、独りが好きなのか。
先日も、家族で回転寿司を食べに行き
「テーブル席か、カウンターでもいいか？」
という質問に
「お父さんは独りでもいいよ」
口が滑り、どうやら、後者であることがバレて、皆に白い目で見られた、ほろ苦い思い出が、淹れたて熱々のコーヒーから立ち上る湯気に揺らめくようだったため、氷をゴロンと投入。少し冷まして、ごくごくと飲み干せば
「ゴロゴロギュルル」
胃腸がゆっくりと活動をし始める。そんな生の胎動の感触に
「足んねえ」
ようやく、今、自分の体が何を欲しているのか、覚醒感とともに段々と、明瞭になってくるのである。
今の自分に足りないものは何か。
（コンドロイチン、か。いや…ピテ、ラ）
「ピテラが足んねんだわ」
そう言うが早いか、階上に駆け上がって、ガッと車のキーを掴み、それっ！近くのスーパーに乗り上げて購入した思い出のインスタントラーメン「うまかっちゃん」を、パック包装された焼鳥のタレ皮をつまみに頂くという、朝昼兼用のキモ飯と洒落込もう。
更には、うまかっちゃん完成間際に投入して半熟程度に煮た卵の上に、鰹節をふりかけて、ネギもぶち込み、さあ完成。
後は、この卵をいつ割るか。
「That is the question」
結局、最後まで残していた半熟卵を吸い込んだと同時に覚える懐かしい腹部の違和感。
あれ以来、この食べ方をした方に出会っていません。
「お迎えが」
来たかと独り言つ間もなく、トイレに突入し、10分弱の奮闘を終えて出てみたら
「すごいっ！」
変な日本語の絶叫が聞こえるテレビの画面上を、悠然とベースランニングをする大谷選手の姿。しかも、どうやらリプレイらしい。
「くっ」
いつものパターンか。
野球って、展開が遅いんだわ。
しかし、今日は違う。
まだ、いや、次の打席がある。
まだ次さらにその次の、打席も回って、来る、かも知、れ・・・。
「すごいっ！」
絶叫のアナウンスと大歓声によって、食後の心地よい眠りから現実に引き戻された私の瞳には、優雅にグラウンドを走る大谷翔平の姿がまたしても、映っているはずであった。
SEIKO PROSPEX
セイコー プロスペックス
SBDC169
1970 メカニカルダイバーズ現代デザイン
Save the Ocean モデル
145,000円＋税
主なスペック
- ケース＆ストラップ材質：ステンレス
- ガラス材質：サファイア
- ケースサイズ：46.6 X 42.7mm
- 厚さ：13.2mm
- バンド幅：20mm
- 重さ：180.0ｇ
- 駆動方式：自動巻き(6R35)
- 200m潜水用防水
- 発売日：2022年6月24日
6月24日、プロスペックスから明日発売される
ダイバーズウオッチは2022年夏、プロスペックスの全精力が傾けられているのに間違いないと思えるほど
素晴らしいダイヤルにて
3種類のモデルから登場。
収益の一部を、海洋環境の保護に寄付するセイコーの取り組み
「Save the Ocean」
シリーズでございます。
その一本はすでに、レビュー済みのこちら。
SBDC165 1965 現代デザイン
発売日の10日前ですが、掲載されている商品は、本物です。
2022夏のSave the Oceanシリーズは、海の生態系を維持する重要な役割を持つ
「氷河」
をモチーフにしており
セイコーダイバーズの長い歴史を表現すべく、3種類の中で、一番、深みのあるブルー
SBDC169は、伝説の冒険家・植村直己さんが1974年〜76年、北極圏犬ぞりの旅に携行したモデル1970モデルの現代デザインであることから
「北極の氷」
を表現しています。
上掲、各画像をご覧頂くと、どれも白にほんのりとブルーがかっているように見えますが
他のブルーが反射して、微妙に青みがかって見えるのだと思います。肉眼では
白であることを、はっきりと認識できます。
無骨な3列ブレスもまた、現代デザインにマッチしています。
ブルーのベゼルは、SBDC165と同様に、アジュラージュ：同心円上の刻み加工がされています。
アジュラージュで、ブログ内検索するとたくさん、出てきます。
リューズが動作の妨げにならないのように、4時位置にずらしてあるのも、本格仕様。
表は筋目の仕上げが施さ、裏側が、このようにキラキラと美しい鏡面仕上げというのもまた
機能的であり、かつ美しい製品を目指す、セイコーらしいこだわりの仕上げです。
ベゼルサイドのナーリング加工も
しっかりと丁寧に刻まれているのがわかります。
サファイアガラスの外周に角度があり、光が屈折しているように見える、こんな姿さえも、なにか愛おしく感じます。
もちろんカジュアルでも、ファッションに合わせて美しくも力強い姿を見せてくれるのは、間違いありません。
冬には、革バンドに替えても楽しいと思いますし、また、カジュアル用に、シリコンバンドに付け替えるのもあり。
氷河という悠久の存在感を表現しているこのダイヤル。
2022 Save the Ocean シリーズの３種類とも、素晴らしく力強い時計なので、ぜひ、一度、見るだけでも見てください。鳥取の、中井脩で。
動画を見て、お気に召したら、以下の当社サイトでもご購入いただけます。
SEIKO PROSPEX
セイコー プロスペックス
SBDC169
1970 メカニカルダイバーズ現代デザイン
Save the Ocean モデル
145,000円＋税
さて、上記、インスタントラーメン「うまかっちゃん」と焼鳥のタレ皮のコンビネーションは、私の思い出の一品であり、ふと、食べたくなるソウルフードみたいなものであるが、今は食べると大抵、下痢をする。だから下痢を食べているようなものとも言える、いや、言えない。
そんなことはいいが、皆さんにもそのようなソウルフードはきっとあるのではないだろうか。いや、自宅で食べるものでなくっても、近所のラーメン店など
「やっぱ、これだわ」
いつ食べても勝手に思い出補正されて、美味しく感じられたりするのではないか。
ただ、そのフードにソウルを感じない人にとっては
「は？」
巨豚とされるわけである。
そんなソウルフードではなくて、思い出補正をされないで、まさに正味、美味なラーメンが、鳥取の東部には、少なくとも２件ある。
どちらも、ここ10年以内に登場したラーメン屋だったと思う。うまくて、評判で、いつの間にか、県外の客も詰めかけるようになった。
そこのラーメンを食べて
「ん？ 補正か…」
そんな顔をしている人に出会ったことのない、名店だと思っている。
その証拠に、それら2件とも、食のそれほど太くない私が一回に2杯、食べたことがあるのだ。
その時は後で自分でもちょっと、頭がオカシクなったのかなと思ったものである。
いや替え玉ではない。
大学時代、東京のラーメンの美味しさに度肝を抜かれました。
大盛りでもない。
２種類、食べたくなるほどに、美味しいのだ。しかも、２杯食べても、何ともないのである。スルッとイケる。あああ美味い。
そんなラーメンが他に、あるだろうか。
ないことはないだろう。
あるに違いない。
鳥取東部には、2件、ある。
そのお店で、一回の来店で
「うまっ、おかわり！」
別のラーメンを注文して食べたことのある私は、近県から来店したために次に来られるのがいつか
「わからないから、おかわり！」
と注文する人たちを数度、目の当たりにした。
一人、首肯する。
（間違ってはいなかった）
一つは、浜村の『ラーメン牛海1号店』もう一つは、鳥取県庁の近く『ラーメン牛海２号店』。
鳥取の中井脩にいらっしゃるついでに、ぜひ一度、探してみていただきたい。
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