「争いのない世界へ」
2週間の長期休暇を取ると言うから羨ましさもあったのだろう。
「自分探しの旅にでも出るのかなｗ」
部下の休暇を揶揄するようなおのれの口ぶりにハッと慌て、言われた本人の、虚ろな微笑みにさらにヒヤッとする。
「こんな自分を再発見したところで」
遠くを見やる木村の、寂しさを隠す空虚な眼差しの先には、どんな自分が見えているのだろうか。
こんな自分の姿かも
一年前に配置転換した木村の所属課では最近、社員間のちょっとしたいざこざが頻発。そのためか、コミュニケーション不足が一因となるエラーもちらほらと見られるようになって、中間職の木村に苦労は降り掛かっているらしい。
思い返せば、当ブログに木村の登場する機会がめっきり少なくなったのは、自分たちの周辺が色々と慌ただしくなり、お互い、接点がかなり希薄になっていたその頃からだったろうか。
木村の疲弊した顔に思わず目を背けると
（遺憾の意を表します。かっこしょう）
そんな言葉が頭に浮かび、思わずニヤけてしまいそうになる自分の太ももをつねり、真摯な視線を注ごうとするものの
「争いの絶えない世にも、こうして桜は芽吹くのだから・・・」
（だからどうした、かっこしょう）
などと言ってはいけない。
「だから、おいらは・・・」
（おいら？！ しょう！！！）
力なく遠くの虚ろを見やっていた木村の瞳が
「・・・きっと見つけてみせる、争いのない、名もなき世界に、言葉という花びらで飾られた一遍の、名もなき詩歌を！」
力強く揺れた。
THE CITIZEN
ザ・シチズン
AQ4100-06W
”IBUKI”
「息吹」
世界限定250本
350,000円＋税
主なスペック
- ケース材質：スーパーチタニウム
- ストラップ材質：ワニ革
- ガラス材質：サファイア
- ケースサイズ：38.3mm
- 厚さ：12.2mm
- 重さ：54ｇ
- 駆動方式：光発電(A060)
- パーペチュアルカレンダー
- 年差±5秒
- 10気圧防水
- 発売日：2022年3月
ひと目、もう何も語りたくなくなる、そんな時計がここに！
言葉は不要。
そんな風にこの場から、ダッと退出してしまいたくなるほどに
何ですか、この文字盤は一体！
日本の伝統工芸「土佐和紙」を文字盤に採用したザ・シチズン
“Iconic Nature Collection”
AQ4100-06W
でございます。
文字盤の中に、四季の繊細な陰影の世界を表現するべく新登場したコレクションで
現在2本発売されている内の、1本がこちらAQ4100-06W
“IBUKI”
なのですが
新緑の大地に漲る生命力が、5月の風に吹かれて息吹く、そんな様子が感じられないでしょうか。
和紙の中でも、最も薄いとされる土佐和紙の中でも極薄で独特な風合いを持つ
「典具帖紙」
を使用しており
和紙の繊維が、このように、まるで草葉のように文字盤で息吹きます。
シチズンのお箱、光発電技術：エコドライブは、文字盤から受光する必要があるため、従来であれば、文字盤自体のカラーリングに制限がかかってしまうところを
光を十分に透過する特性を持つ和紙を文字盤に採用することにより、このように、鮮やかな色合でかつ、有機的な風合いを表現することに成功したのです。
いただきます。
「放り〜嫉妬！」
ケースの仕上げやそのフォルムも美しく、シャープねエッジに面取りがされて、角度を取られた独特なラグは
こちらも和紙文字盤の限定「真砂」
上記、和紙文字盤の限定商品とサイズが一緒なので、多分、同じデザインのケースを使っているはずです。
デュラテクト処理により表面硬度がステンレスの5倍以上に加工されたスーパーチタニウムは、御覧ください
プラチナのような美しいシルバーに輝きます。
これで、チタンなのですから驚きですが、そのため、重量はなんと54g。
しかも革バンドなので、装用感は抜群です。
ザ・シチズン【御・詩知人】はこうでなくっちゃあいけません。
夏でも安心、この防水性。
リューズの上に見えるのは、2100年2月まで日付修正の不要なパーペチュアルカレンダーの修正に使うボタンです。
使われているワニ革は、環境への負担を配慮した基準を設けている製革業者からの調達によって、サステナブルかっこしょう、な時計作りに取り組んでいるとのこと。
そう、iPhoneならね。
iPhoneで撮った動画もどうぞ、御覧ください。
土佐和紙もいいけど、鳥取の因州和紙もよろしくお願いします。
以下の当社インターネット通販サイトでご購入いただけます。
ああああああ、そんなザ・シチズンの土佐典具帖紙文字盤、世界限定なんと250本の希少な商品が鳥取のおおおおおお中井脩に入荷しましたので、ぜひ、ご来店いただきたいものの、もし無理なら、上掲、インターネット通販でご購入できちゃいますので、よろしくお願い申し上げます。
THE CITIZEN
ザ・シチズン
AQ4100-06W
”IBUKI”
「息吹」
世界限定250本
350,000円＋税
♫ 詩知人、オーザピポー、リビンフォーツぅデ~イ♫
昼前から感じるようになった目眩と吐き気の原因が、朝から、ずっと繰り返し脳内を流れる唄だと気付いたその時
「アハァ嗚呼ぁ」
実はその唄は、脳内でリピート再生されているのではなく、自分探し、いや、詩知人の哀歌を探す旅から帰ってきた木村の喘ぎ声だと気付いたのは、ほぼ、同時だったろうか。
「ちょっと・・・」
静かにしてくれないかという私の注意に、巨豚とした彼の笑顔がますます、私を混乱させた。
「御意」
2週間の休みで何か、憑き物でも落ちたような爽やかな顔で下らない返事をする木村が憎らしくなる。
「で、それが・・・」
とすれば、私も逃げるわけにはいかぬのだ。
ここは職場である。連休でリフレッシュし疲労回復したのかどうか知らないが、そんな浮かれチンポの間抜け面でこの厳しい世界の潮流を乗り切れるわけがあるだろうか。いいや、あるわけがない。職場は、すなわち氵男にとっては戦場でもある。
「・・・2週間の休暇で君の見つけた名もなき詩、なのか？ 随分・・・」
畢竟、我々に争いは避けられない。
「安っぽい世界観じゃあないか！」
続く）ぇっ？！
不毛な争いは以下のエントリーへと
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