三段【SLGA007】論法

幼稚園からの幼馴染である友人Kと久しぶりに飲みに出た時にふと、こぼれ落ちるようにして彼の口から放たれた

「いくら、鼻くそに舌鼓を打つオイドンと言えども、耳くそは無理」

こちらからの続き

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そんなセリフを聞いて思わず、口に含んだチューハイを鼻垂れてしまったエピソードの続きをすっかり忘れてしまっていた。さすが年末である。忙しことなど一つもないくせに、格好だけはバタバタと、こっちからあっちに移動したものを、部下に命じてこっちに戻させてみたりして

「よしっいいぞ、ありがとう」

とか言っている場合ではないはずだ。

とにかく落ち着いて、まずは、書き始めた下らないエントリーに終止符を打たなければなるまい。

いや、これは作り話ではないのだ。作り話の取っ掛かりが思い浮かんだから書いてみたら、何か続くかなと、そんな風に書き始めてみたものの何も浮かばないからどうしよう。とかいうことではなくって、じゃあ、いいかよ、本当のことを言おう。

私も驚いたのだ。

友人Kの説明はこうだ。

GRAND SEIKO

グランドセイコー

SLGA007

セイコー創業140周年記念限定モデル

世界限定2021本(日本国内500本)

900,000円+税

主なスペック

  • ケース&ストラップ材質:ステンレス
  • ガラス材質:サファイア
  • ケースサイズ:47.6 X 40.0mm
  • 厚さ:11.8mm
  • 重さ:176.0g
  • カン幅:22mm
  • 駆動方式:スプリングドライブ(cal.9RA2)
  • 10気圧防水
  • シリアルナンバー刻印あり
    GRAND SEIKO グランドセイコー SLGA007
    SLGA007

グランドセイコーマニアがその発売を待ち望んでいたセイコー創業140周年記念限定のグランドセイコーSLGA007が、2021年12月10日ついに

見てこれ、不ッ悪!

明日、発売になりますので、速攻画像レビューでございます。

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見てこれ!

もう全篇、すべてが見てこれ状態でございます。

流れるような

ブレスレットからケースへと流れるようなラインと、ケースサイドに施された鏡面のエッジは

諏訪湖

グランドセイコーの故郷、諏訪湖の静まり返った水面に

柔らかな日差し

静かな光を湛えている。

そんな情景が、まさに目の前に浮かびます。

SLGH005

ケースとブレスのデザインは、今年の2月に発売されてなお、その人気に供給が追いついていない通常商品SLGH005、通称「白樺」とほぼ同じ。サイズ感も一緒です。

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これも、ほんっと、美しいです。

こりゃあ

言葉がありません。

11.8mm

5日間のパワーリザーブを備えながら、その厚みはなんと驚愕の11.8mm。

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リューズ

驚くほどに薄いケースサイズと比較すると、リューズは大きめに感じます。

機械式時計のオーソドックススタイルです。

角度によって、様々な色を反射して、実に不思議な色に見えるのが、グランドセイコーの文字盤の特徴です。

この素材感

なんと言っていいのかわからない。

不思議な素材感。

不思議なゆらぎ感。

そんな文字盤上で、大きな時分針と、大きなインデックスは泰然と輝きます。

放り〜嫉妬っ!

何ですか、これは、お客さ〜ん!

陽光に当てるとこのようにも輝くのです。

パワーリザーブ

裏側の、リューズと反対の位置には

裏側もこの美しさ

扇型のパワーリザーブ表示があるんですね〜んふふふふ。

んふふふふ、こっちも見て〜ん

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SBGY007
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限定SLGA007は無理なので、オイドンはこれもいいなと思っとります。

ローター=回転錘

この薄いローターを御覧ください。

こちらはピンクの

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薄めのベゼル

文字盤の美しさとデザインが完璧に、一つの意匠を創り上げています。

低い重心

11.8mmの薄さとあわせて、ラグが手首に沿うように緩やかに下げられているので

ピッタリ

フィットするんですねえ。

バタバタしないんです。

すっと、手首に載っかるんです。

40.0mm

まさにベストなサイズ感。

ねっ!

そしてラスト!

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よしっ!

これですよ、これ。

ああああしかし、残念ながらSLGA007 は、当社ではもうご販売する商品がございません。

だって、国内たったの500本ですよ。

なぜかわかります。

今、海外でもグランドセイコーがバカ売れなんです。

あああああ

とにかく動画を見て、落ち着こう。

GRAND SEIKO

グランドセイコー

SLGA007

セイコー創業140周年記念限定モデル

世界限定2021本(日本国内500本)

900,000円+税

出ました! 白鹿馬スプリングドライブモデル。

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5日巻のGSなら、こんな限定もありました!

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彼によれば人は、収穫したものを口に入れて毒味、味見をする習性があるのだという。

鼻くそはほじって取るからこそ口に入れて吟味したくもなるのだが

「耳くそは取ったものではないのだから、口に入れてみたいと思わないのさ」

「?!」

不用意な彼の発言に、自分の耳を疑った。

誇らしげに腕を組む目の前の氵男か、この私こそが犭王っているのか。

どうだろう。

A=B

B=C

よって

A=C

彼の展開したのは、上述のように単純な三段論法なのだが、まず、大前提となる命題

A=B

Kの話に即して言えば

「収穫するからこそ、啄(ついば)む」

という大前提は良いとしよう。

しかし、続く

B=C

「耳くそは、収穫しない」

その命題が大いに狂っているのだから

A=C

「我は耳くそを啄まない」

という結論にならないのは、火を見るより明らではないか。

「耳くそは取るだろう、フツーに」

そう口を尖らせると

「ラッセンが〜好き〜♫」

ニヤついて歌い出す馬鹿を相手にこれ以上、この話を続けてもしようがない気も一瞬、頭に浮かぶが、皆さんは覚えていらっしゃるだろうか。私達は今、コロナがやっと開けてきているから会議ですと家族に嘘をついてかなり久しぶりに飲みにこうして出掛けて来ている態(てい)なのだが、実のところこの2年、コロナだろうがなかろうが案外

「喫緊新型コロナ対策緊急会議」

などと称してチョコチョコと夜の街をうろついていたのだけれど、そんなことをこのブログで白状してこの歳になって白い目で見られるというのもいい加減、あれだから

「かなり久しぶり」

そんな嘘をチョロっと読者相手に上塗りしていたのでございますが、今となれば、大体コロナも大丈夫な感じだから、あああそうさ。我々は、一つも自粛などしてねんだわはははははと、もう何が何だか、酔いが急激に回ってきた犭王ったオッサン二人は、頭をぶるんと振るって見つめ合う。

「ミーは」

Kは云う。

「物心ついた頃から今に至るまで、耳くそを取ったことがないのだよフツーに」

「ラッセンが〜好き〜♫」

コロナのトンネルを抜けた二人の会話は、酩宮を彷徨い続けるのだった。

続く)えっ!

こちらに続いちゃいました。

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