極めん【SUPEROCEAN 42 JP】獣道

卵かけご飯が好きな私は、それ故にか、単純なご飯を愛さない。いや、単なる炊飯をそれほど好まないからこそ、卵かけご飯に傾倒するという方が適切か。そうだ、それが卵かけご飯でなくとも納豆であればいいのだ。

いや、肉さえ有れば、米などいらぬ、と啖呵を切ってマントを翻し炊飯器も持たずに米国に旅立ち、3ヶ月我慢したがもうダメ、アメリカ無理。

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米国がちょこっと登場。米津マニアに捧げたい渾身のエントリー

昼からミートローフとか食えるかよ、晩飯じゃねぇかと、しょんぼり縮こまってヤオハンに炊飯器を買いに行ったのは25年前。ついでに米も購入して貪るようにご飯を食べた。オカズはシャケを焼いたものと、納豆だった。

そのコンビネーションを飽きるまで食べ続けて、次はソーメン。パスタも明太子の元を買ってきて頻繁に食した。それも飽きたら、米とシャケ。というローテーションで2年半、彼の国で暮らしたことを思い出してみれば、やはり、お米は、我々にとって魂の主食なのだが、しかし、今、ここは日本。

やっぱ、オカズだけでいいかな晩ご飯はと心のなかで呟いて残ったご飯に卵をぶっかけ

「これがサイコー」

と余分な一言を吐いて、妻に睨まれる。

BREITLING SUPEROCEAN AUTO 42 JP

ブライトリング スーパーオーシャン42mm 日本限定

490,000円+税

主なスペック

駆動方式:自動巻き

ケース素材:ステンレスティール

ガラス素材:サファイアガラス

500m防水

ケース径:42mm

A282C-Y PSS スーパーオーシャン42mm 日本限定
A282C-Y PSS スーパーオーシャン42mm 日本限定

青文字盤に黄色のインデックスと秒針が、日本限定の印。

視認性がアップしますね。

黄色い秒針

映える黄色とマットな質感のベゼルのコントラストが秀逸。

大きさは42mmなので、コンパクトで装着感は良いです。

いいよな、この感じ

クロノグラフ機能などがないシンプルなデザイン。

飽きが来ません。

限定シリアル

273番。素数か? 違うんだなあ、全然。

30年後でもあなたの腕で動いている。その時の様子を想像しながら、ウイスキーをちびちび舐めながら時計を眺める。こんな贅沢な時間はない。

機械式時計は、買いたい「今」が買い時。なぜなら、早く手に入れることで、一緒に入られる時間が長くなるじゃないですか。

BREITLING SUPEROCEAN AUTO 42 JP

ブライトリング スーパーオーシャン42mm 日本限定

490,000円+税

前回、30年に渡る私の牛丼の遍歴を紐解くと同時に、切磋研鑽して誕生した牛丼道を

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 松屋も鳥取に来ないかなあ

披露したわけだが、まだまだ私も半人前。そんな青っぽい思いを久しぶりに抱いたのは5年前位だったろうか。

東京に出張して朝方まで友達と大酒を呑んで、さあ、帰ろう。お前はそっち、俺はどっちと電車を教えてもらって、ヨロヨロ、ヨチヨチと辿り着いたホテルの近くに吉野家があった。お別れのラーメンは食べてきたものの、まだ、いける。いや、行かぬわけならずなどと口走りながら席に着くが、さあ、何を食べるか。まあ、牛丼だな、卵はよそう、吐くかも知れぬ吐かぬわけならず。

代わりに味噌汁を頼んで、昔の彼女のことを少し思い出す。

配膳された牛丼にパッパと七味を振って、さあ、あまり食べたくもないが食べようかと箸を手に取って気がついた。

カウンターの向こうに、私と同じほどにくたびれたサラリーマンの注文した朝の納豆定食が到着したのだが、どうやら彼もあまり食べたくないらしい。が、ここは漢。食べぬわけならず。

ゆっくりとした動作で、彼は箸を取ると、まずは、誰でもそうするのではないか、海苔の袋をパンと叩くが酔って手元が覚束ないのか、たいして大きな音は出ない。ふむ、というような顔をして海苔は脇に置いて、今度は納豆の包装を解いてくるくると簡単にかき混ぜ、卵のお椀に投入し醤油をチョロチョロ、ダーッと垂らしてしまうが気を取り直してここは少し念入りにかき混ぜてさあ、ご飯にぶっかける。ああ、卵と納豆のコンビネーションは最高だ、私もあれにすれば良かったと思う間もなく、彼はそれらが入った丼に、漬物を投入した。うんうん、あれはあれで、牛丼の紅生姜的な役割だな、ありだなと見ていると、さらに彼は置いてあった海苔を取り出して、バリバリと粉砕してその丼に投入するのである。これで、朝定食の惣菜が全て一つの丼にまとめられることとなったのだ。なんという収納術、コンマリか。

私はその時、酔っ払っいながらも頬をぴしゃっりとはたかれるような衝撃を受けた。いや、コンマリには感動も何もしないが、この漢、これこそが新しい朝定食の食べ方か。

くっ。

目を覚ませ、俺!

「極めし、牛丼道」

などと宣う浅はかな自分が嫌になった。と同時に、東京という獣の大都会で、彼らは日々、それぞれの道を琢磨して極めているのだという感慨が胸の内から湧き上がって吐きそうになる。ああ、吐かぬわけならず。

そんな私の思いなど知る由もない目の前のサラリーマンは、さらに最後の鉄槌を振り下ろす。なんと、残されし最後の惣菜か、手に持った味噌汁を、ああ、味噌汁を。

世の中、まだまだ、凄い漢がいるもんだ。

あの獣たちがうごめく大都会、東京へ、そろそろ行きたいなあ。

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