当社の支店がテナント入店している鳥取の老舗ショッピングセンター（以下、当ＳＣ）はかなり顧客の年齢層が高いから、しっとりと落ち着いたショッピングセンターかと思えば、さにあらず。
「ええっー！」
時に酔っ払いが喚き回り、時にかなりの高齢者が当店舗前をダッシュで通り過ぎて行くのを、これもまた高齢者の職員が追いかける。お魚くわえたドラ猫を裸足で追っかける女性は流石にいないから、混沌とまではいかないものの、かと言って、整然とはしていないだろう。
当店舗近くのＳＣインフォメーションで給付金関連だったろうか、マイナンバー申請につき普段より多くの方が有料コピー機前で列をなすのは、一人ひとりが遅いからだろう、歳を取ると若い頃の自分と比べると動作が鈍くなる。ということは、彼らが単位時間あたり為す行動の量は減るだろう、とすると、同様の行動を為そうとすると余計な時間がかかるわけだから、相対的にその人の一日は短くなり、彼らの時はそのようにして早く流れていくわけだ、うん、などと鼻をほじりながら見ていると
「失敗してもお金はかかるんです！ お金は返せません」
と声を張り上げる店員さんにぎょっとしてみれば
「５枚だから、５０円でいいろ？」
「いえ、 失敗した分も入れるから全部で１３０円なんです」
「えっ安いな３０円？」
と耳の遠い方に説明をしているらしいのが分かって、一安心する間もなく、流れ弾が当社にご来店。１０円玉を差し出して
「タクシーを呼んでもらえんでしょうか？」
１０円玉は流石に頂かないが、もちろん
「喜び！」
とばかりに電話を掛けようとすると
「〇〇タクシーの山田さんに頼んでけろ」
ああ、どんな世の中でも人に好かれる営業努力は実を結ぶのかと感慨ひとしお
「食べてくれろ」
饅頭を渡される。私は饅頭はいらないが有り難く頂き
「じゃあ、ワシもその間・・・」
タクシーを待つ間、当社の接客カウンターで饅頭を広げて食べ始め、昔話に花が咲くものの、タクシーが来たら、んじゃぁ、ということで急いで去りゆく老婆の後ろ姿に、何だろう、よくあることだ、殊更、感慨はないのだった。
CITIZEN CAMPANOLA
シチズン カンパノラ
AG6251-06W
焦香 – 移（こがれこう – うつろい）
３８０，０００円＋税
数量限定２００本
主なスペック
- ケース材質：ステンレス
- ガラス材質：サファイア
- 精度：±２０秒/月
- パーペチュアルカレンダー
- カレンダー呼び出し
これぞ、日本古来の色味「焦香（こがれこう）」を茶色の漆を用いて表現しているらしいが、そもそも焦香とはどんなことなんだろう、困った時にはどうするか、そうだ、ウィキペディアだろう、早速、先日寄付をした
この新生エディフィスは薄くて、良いです
ウィキで調べてみるが、出てこない。
チッ。
私のような優良スポンサーにこんな仕打ちがあろだろうか。
しかし美しいではないですか。
シチズンのザ・シチズンしかりカンパノラしかり、日本の美しさを表現するのが非常に上手だと思います。
２時位置の未来ボタンと４時位置の過去ボタン。
このボタン操作により、１９００年から２１００年までのカレンダーが確認できる。
ドラえもんのようだな。
ご確認いただけますでしょうか。ケースからサファイアガラスまで流れるような一体感のあるフォルムとなっています。
さわるとまさに、「ツルッ」とした感じです。
綺麗でしょう。文字盤の色合いに加えて、この丸っこい形。芸術品といった感じです。
８時位置には、私が映っていますが、顔は出ていないのでセーフ。
電池式ではありますが、機能豊富なコンプリケーションですので、大きめな時計です。
横：４１．０mm
縦：５２．８mm
厚さ：１５．７mm
というときは、彼の出番。
凹凸がなく作られているのがわかるでしょうか？
Girard-Perregaux ジラール・ペルゴのことを、当社の年配社員が老眼のために小さい字が見えないのだろう、メガネをグイと上げて、「こちらはジラルド・ペレゴーックス・・・でございます」とお客様に案内している場面に遭遇して、なかなかやるもんだと感心したのはだいぶ前の話です。
時計の厚みや大きさはあるものの、こちらの金属が手首の形に合わせて動くため、フィット感は上がります。
これはかなり希少。
限定シリアル１３５というのはどうだろう。いや、限定シリアルがあるだけでも、いいじゃあないですか。
こちらもラグを含めて、流線形のフォルムです。
いい感じです。革バンドはDバックルでございます。
日本古来の美しさ、彩りを時計の中に巧みに落とし込んだこの一品。
伝統工芸品といっても過言ではない領域に踏み出しつつあるシチズンの、「和」シリーズは、ああ、一本、是非、欲しいっ！
CITIZEN CAMPANOLA
シチズン カンパノラ
AG6251-06W
焦香 – 移（こがれこう – うつろい）
３８０，０００円＋税
数量限定２００本
日本ならでは天然藍「阿波藍」の文字盤、こここれは
そんなショッピングセンターのトイレもまた、これ、混沌とした感がある。当ＳＣの１階、２階（３階は利用しないのでわからない）には、小用便器の他に洋式トイレが２台ずつ備え付けられているのだが、最近、各階一方がほぼ代わる代わる、使用禁止となっているのである。それも２台あるうちのスペースの広い方（以下、大大便器）が交替で使用禁止になっていることが多く、このＳＣの大大便器にてくつろぎながら用を足すのが楽しみな私にとって、１階の大大便器が使用禁止とわかって２階に向かうとそこは誰かが使用中ということが多々あるのだから何たることか。
最近、当ＳＣのテナントの方に
「不思議なことがあるのですが」
と聞いてみたところ
「あそこに長時間、居座っている人がいるようですよ」
曰く、何をしているかわからないが、確実にかなり長い時間、あの大大便器に立て篭っている人がいる。個室だからそれこそ何をしているかは分からないが、弁当を食べている匂いや音、形跡wがあるといい、誰がそこにこもっているか分かっているものの、注意しても
「用を足しているだけだが」
などと糠に釘、強硬な手段を取るほどのことではない気もするので、使用禁止にして注意を促しているらしい。
なるほど、そんなことをしているからスペースの広い大大便器ばかりを使うのか。
「お年寄りなのかな？」
そう独りごつ私は
♫孤独なここ〜ろに〜、届いたそのて〜がみ〜♫
便所メシをいただくのは若者だけではないのだろうか、寂しいなとシミジミ、エレカシの『大地のシンフォニー』を脳内で口ずさむわけである。
「・・・らしいよ」
店舗に戻り
「何だか身につまされるではないか」
上記、顛末を仲間に伝えたところ
「でも、結構あのフードコートにたむろしている人たちの話は、」
フードコートで休憩していると、近所の誰それが草臥れて皺くちゃの息子を見せつけて、まだまだ立派でございますとか、どうのこうのというような話を大きな声でしているところなど、よく耳にするらしい。
「結構、エグいですよ」
いや、それはどうだろうな。
私は信じない。
畑仕事などで疲れ切った息子さんのことをよくやってくれていると自慢して見せつけた、あるいは、都会で働く息子さんから届いた皺くちゃの手紙を見せて、
「息子も一人前になったのら」
ということが切れ切れに繋ぎ合わさった話なのではないだろうか。
妄想は続く
ようこそ、妄想の続きへ
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