GSムーブメント【グランドセイコー SLGB005】解説

GRAND SEIKO
EVOLUTION 9 COLLECTION
グランドセイコー
エボリューション9 コレクション
SLGB005
世界限定：1,300本（うち国内：700本）
JPY 1,463,000円
主なスペック：Specifications
＋ケース＆ストラップ材質：エバーブリリアントスチール
＋Case & Strap Material：Ever Brilliant Steel
＋ガラス材質：サファイア
＋Glass Material：Sapphire
＋ケースサイズ：44.3 x 37.0mm：Case Size
＋厚さ：11.4mm：Thickness
＋バンド幅：20mm：distance btwn lugs
＋重さ：151g：Weight
＋駆動方式：スプリングドライブ(9RB2)
＋Movement：SPRING DRIVE
＋精度：年差±20秒(月差±3秒相当)
＋継続時間：約72時間
＋10気圧防水：10bar
＋発売日：2025年11月8日
＋Released：November, 2025

グランドセイコーの最高級ラインナップ
「エボリューション９」
コレクションから発売された

１１月の新製品にして世界限定１，７００本の当SLGB005は

神秘的な夜明けの情景を表す紫の文字盤カラーが特徴的であると同時に

グランドセイコーのハイブリッドムーブメント
「スプリングドライブ」
の中でもスーパーを超えた
「ウルトラ」

な精度を誇る
「ウルトラファインアキュラシー」
すなわち
「U.F.A.」
の称号を冠したモデルとなります。

さて、ここでグランドセイコーにまだ通じていない方のためにも、グランドセイコーのムーブメントの種類についてさらっと確認しよう。

グランドセイコーのムーブメント種類
１）クオーツ
２）スプリングドライブ
３）機械式

以上、３種のムーブメントは上から精度が高い順に表示されている。

１）クオーツムーブメント
クオーツムーブメントは電力によって駆動・時間調整を行うのが特徴で、ＧＳのクオーツムーブメントは
「年差±１０秒」
という超高精度を誇っている。

というふうに、２、３と順次、説明していこうかと思ったが、とても時間がかかりそうなので嫌なのでヤメて

スプリングドライブはクオーツと機械式ムーブメントを融合したムーブメントと言えます。

ゼンマイのほどけるチカラを利用して針を動かす（機械式）、と同時に、そのチカラを電力に変換してクオーツＩＣに通電して時間調整に利用する（クオーツ）という仕組みとなっています。

このようにあまり凄さがわからない方のために言い換えると

ゼンマイで駆動する多く時計の中で他の追随を許さない精度を誇るのが
「スプリングドライブ」
という方式であり

その中で
「9RB2」
というウルトラに精度のよいムーブメントを搭載したモデルが、当SLGB005であるということになるのです。

その精度、年差±２０秒、月に３秒程度しか狂わないという正確さ。
ちなみに上記
２）スプリングドライブ
３）機械式
は大まかに

・自動巻き
・手巻き

の２種類があります。
自動巻きは手首に付けていると

上掲の画像の下側に見える半円形のパーツ：回転錘が回ることでゼンマイを巻き上げるため、自動でゼンマイが巻かれます。
と同時に

手巻きモデルのようにリューズを回してゼンマイを巻くこともできる。
対して、手巻きモデルは回転錘：ローターが付いておらず

ゼンマイは手で巻くしかありません。
が、ローターを装備する必要がないため、比較的、薄型に仕上げることができる。

あるいは、手で巻くことが大前提なので、リューズを勢いよく回すことで内部の油が飛び散ったりすることがない、という特長もあります。

逆に言うと、自動巻きのモデルのリューズを手で巻く際は、あまりにもガシガシ、物凄い勢いで巻くと、機械内部に油が飛び散ってしまい良くない。

自動巻きのリューズ巻きは、ゆっくり優しくコリ、コリと。
コリコリ。コリコリ。
どうだい？
んっ？

おや。
なんだ、君。
もう、ほら。我慢できなくて動き出しているじゃないか。
ははぁ。
どれ、ならばここを一段
「グイッ」
と引き出して

グランドセイコーを選ぶ際には、ムーブメントの種類などを参考にしてみるのも楽しいかも知れません。