年明けまもなくのことだったろうか。
例年と比べようもなく慌ただしく過ぎていった三賀日。そのため、世間から注目をあびることの少なかった、あの報道を目にした私の脳裏には、かけはしブログ教室の師範代、Y氏の話が蘇る。
グーグルの検索アルゴリズムの改訂により、検索順位の大幅ダウンを余儀なくされたY氏が、東京へグーグルとの話し合いのために馳せ参じたときの話である。
と書くと、そんな話し合いができるのかどうかと、首をかしげる人もいるのではないか。
私もそうであった。
もしや、わざわざ東京まで出向いて、彼はオッケーグーグルとか言って、音声アシスタントと話をしていたのではないかと勘ぐったほどである。
しかし、話を聞いてみると、彼の義理の息子が、東京で大手広告代理店に勤務しており、多少のコネがあるという。
喜び勇み、菓子折りをもって訪ねた大きなオフィスで、しかし、彼は世界を股にかける巨大企業の壁の、あまりの大きさに息を呑んだ。
「お話は以上でしょか?」
何を、私の話が異常だと!
にべもないグーグルの対応に、耳が聞こえなくなるほどのめまいを覚えたY氏は思わず、怒鳴り声を出して暴れ回らんほどだったと、彼は言う。
GRAND SEIKO
グランドセイコー
SBGX355
雪白
¥470,000円+税
主なスペック : Specifications
• ケース&ストラップ材質:ブライトチタン
• Case & Strap Material : High intense Titanium
• ガラス材質:サファイア
• Glass Material : Sapphire
• ケースサイズ:44.6 X 37.0mm : Case Size
• 厚さ:10.6mm : Thickness
• バンド幅:19mm : distance btwn lugs
• 重さ:80g : Weight
• 駆動方式:クオーツ
• Movement : Quartz
• 精度:年差±10秒
• 10気圧防水 : 10 bar
• 発売日:2024年2月9日
• Released : February,2024
2月9日、明日発売となる
じゃん。
グランドセイコーの名作
「雪白」
のクオーツモデルのレビューでございます。
雪景色を思わせる美しいダイヤル型打ちと
横幅37mmのコンパクトサイズな筐体が、これほどマッチするとは思いませんでした。
クオーツ万歳。
実物はもっと白いです。
レディスの雪白。こちらも大人気。
当SBGX355とは、まさにクオーツのペアになるモデルです
クオーツ並みの精度と、機械式の要素を組み合わせた
「スプリングドライブ」
が素晴らしいのは当然ですが
インデックスの輝きがより際立つ
コンパクトなダイヤルと
装飾のない空間のバランスが絶妙で、日本の美の象徴である
侘び寂びさえも感じられるのは、私だけだろうか。
細かな筋目仕上げと、しっとりと落ち着いたチタンの輝きもまた
微妙に光を反射して揺らめくような白さとが
妥協せず、互いに牽制し合うかのように
静寂を作り出す。
まさに
「侘び寂び」
と言わずして、なんと言えばいいのか。
いや、この時計SBGX355は、上掲初代雪白、SBGA211と比べると、手首上での振る舞いが全く違います。
サイズ感。
厚さ。
フルメタルにして80gという軽さを手首に添えると
パワーリザーブや自動巻きローターの回転など、全く気にする必要がなく、泰然と、ただ、時間を刻む、その姿に目を細める。
手首のサイドからちらりと見える曲面の、歪みのない柔らかな姿に。
舞い、降り積もる雪景色に感じる静寂に。
そして、決して迷うことのない時の道標に。
ぜひ、店頭で、スプリングドライブ雪白と当SBGX355、クオーツ雪白の、手首上での振る舞いの違いを体感してください。
お待ちしていま〜す。
スプリングドライブ「雪白」SBGA211との比較動画。
以下の、中井脩ECサイトまでお問い合わせください。
各種クレジット、webショッピングローンなど、様々なお支払いに対応しています。
「おととい、来やがれ!」
ビルの遥か遠くで、義父を待っていた息子は恐る恐る、近づき、髪を振り乱し解けたネクタイをシャツから無造作に外しながら、捨て台詞を吐くY氏の肩を優しく抱いて、タクシーに乗り込んだ。
二人が向かったのは、彼の大好きなワインを供する小洒落た『牛海』という割烹であった。
「まあ、仕方あるまい」
黄金色のシャンパンから、ゆらゆらと浮いては消える淡い気泡を眺めながら、Yは、はたと手を打つ。
「いや、すまなかった。そして、ありがとう」
無念ではある。
だが、こうまでして、私の趣味に力を貸してくれた息子への感謝を忘れてはいけない。
自分の真摯な言葉。心からの感謝が、我が口から溢れた瞬間、Y氏の目からも、大きな涙の粒がこぼれ落ちた、という。
「お義父さん、距離は離れていますけれど、応援しています。頑張って、いや、頑張りすぎず、楽しんでブログを運営して下さい」
娘の結婚当初から、割と相性の良かった二人は、その後、東京の夜を満喫して、さらに意気投合したらしい。
あああ、あの晩は楽しかったなあ
いや、その楽しかったお話は、もう、そろそろ
長くなると言うので、二人、PCのリモート会議に接続し、作業をしながら聞いていると、話の前半に語られた
「KメナシとTナカ」
のお話にはかなり驚いたものの、その後がダラダラと終わらない。
グ丸グルに打ちのめされ、手も足も出ないY氏。要するに、そんなところだろうか。
もう、早く帰って寝てしまいたくなった頃、彼はようやく本題に入った。
先生。実はその晩、息子に連れられ、あるパブに行ったのですが、そこでは概ね、みな、おおむね、女性はおおむね、
ほう。続けてください
女性が賑やかなパブで、ふわふわ、夢心地の中、つい、自分のブログ、その流儀、かけはし流アナリティクすなわち
「アナルスティック」
の秘技、成功と挫折の物語をその触りだけ、お触りだけと、自分を担当してくれた概ねの女性に明かした時、返ってきた返事に、Yは震撼した。
菩薩のようにふくよかな彼女はこう言って、婉然と微笑んだ。
「アナルスティックがだめだったら、アナルビーズを試してみれば、いいじゃん」
と。
雷撃に背筋を打たれたような衝撃を感じさえした。
先生、いや、お師匠様。もう隠し立てしてはなりませぬ。
アナリティクスA:アナルスティックがダメならば、プランBがある。つまり答えは、そう。アナルB’zだったのですね
やられた。
そうか。そうきたか。
Yよ。
新しいネットの大空へ羽ばたいていくあなたをもう誰も、止めることはできない。
「Yさん。お見逸れしました。それでは、かけはし流ブログ道の秘技アナルB’zを教えてしんぜよう。」
「はいっ」
「決して、楽な道ではありませぬぞ」
「御意っ!」
つづく)
(進んだとは言っていない)