鳥取は人が少ないから、混雑も少なくて、比較的さっさと物事が動くのかも知れない。
当初、スガちゃんが言っていた通り、1日ワクチン100万回摂取であれば、年末くらいにようやく自分も摂取できるのかと予想していた50代の私は、もう今月中に初回ワクチンの予約が完了したので、ワクチンを打ったらば、時計ブログ界（かなり狭いな）にて、初のワクチン接種報告なるエントリーを投稿する予定なのだけど、皆さんはどうだろう。テレビのインタビューなどでワクチン接種を受けた人の生の声というか感想や経過とか、気になるのではないだろうか。
以下より、続き
初回から読み始めよう
私は全く気にならない。
「痛みはどうですか？」
そんなことを聞いてどうするのか。
「痛かった？ それとも痛くない？」
子供かよ。
「チクっとしました」
そんな返事に
「えええええーっ！」
などと、海千山千のコメンテーターでも流石に驚くわけにはいかないだろう、ちっ。もっと何か衝撃的なリアクションがないものか。
獲物を探す狩人のように辺りを見回すレポーターに
「違和感は感じませんか？」
(ギリッ)
歯軋りの音が聞こえそうな形相で聞かれたならば、大抵は肯定するのではないだろうか。いや否定はしまい。
「違和感・・・か感じます」
このようにして、ディレクターの思惑通りのインタビューが録れるわけか。
（いや、まだだ）
野心あふれる駆け出しの彼は満足しない。
『足りねえ』
まだ足んねんだ、撮れ高が！
『じゃんじゃん持ってこい！』
野獣のような咆哮が求めるのは、まさに旨味や肉汁、血の滴るほどの弱肉。
そう、たとえばホニャララアームなどの症例が今まさに
「あの奇抜な格好のオッちゃんに」
接種会場の入り口でギョロギョロと中の様子を探るディレクターの目に留まったのは、夕日に照らされる会場内の、整然と並べられ、波打つかのように金色に輝く折りたたみ椅子の列から現れた初老の男性。鮮やかなブルーの半袖スーツに身を包んだ折り目正しい氵男、そう。我らが田村虎造、いざ、金色の野に降り立たん！
SEIKO ASTRON
セイコー アストロン
国境なき医師団 コラボレーション限定モデル
数量限定500本
SBXC091
300,000円＋税
主なスペック
- ケース＆ストラップ材質：チタン
- ベゼル：セラミックス/アルミニウム
- ガラス材質：サファイア
- ケースサイズ：42.8 X 50.3mm
- 厚さ：14.9mm
- 重さ：107.0ｇ
- 駆動方式：ソーラー発電 GPS衛星電波修正
- 20気圧防水
国境を超えて医療・人道援助活動を行うフランスで設立された民間・非営利の国際団体「国境なき医師団」とのコラボレーション限定が、まさに国境をまたぎ世界中を飛び回る業務に最適なセイコーアストロンから発売されましたので、こりゃあ、色々、妄想が止めらんねえ。早速、レビューをお届けしよう。
セラミックスによるまっ白なベゼルと白の文字盤に、「国境なき医師団」ブランドカラーであるレッドの差し色が目に鮮やかです。
ではありながら、鏡面と筋目の仕上げがばっちり使い分けられてます。
いいですねえ、このコンビネーション。
文字盤にソーラパネルが内蔵されているため、文字盤の白は少し淡い感じの白となります。
この色合に覚えがある方は、アストロン通。
大活躍中
サイドの曲線は、初代アストロンから引き継がれているまさに「レガシー」でございます。
セイコーのレガシーの数々
まあ、厚さはありますし、ケースサイズも42mm超えなので、小さくはありませんが、何せほぼ全チタン。軽い！
裏蓋には、「国境なき医師団」のロゴと限定シリアルが刻印されています。
また、20気圧防水というのは、嬉しい限り。
上記、大谷翔平モデルは10気圧防水でしたが、裏蓋もスクリューバックなのですが、どこがどう違うのだろう。
こんな感じ。
はっきり言って、欲しいです。
500本限定だし。
真紅のバンドも付属しています。
実際の作業現場では、ブレスの硬さによって傷をつける心配がないバンドの方が適しているのかも知れません。
凄いの一言。
ご購入後、空が見えるところで生活をしていらっしゃる限り、何もする必要がないというメンタナンスフリーな腕時計。
もちろん、それが見えなくても、クオーツの精度で動きますし、電球の灯りでも動きます。
20年以上は、確実に使うことのできる時計だと、思います。
いただきました。最後の一枚です。
500本限定ですから、もう、これは、見えるところが少ないかもなのですが、現物を見られなかったら
動画を見て
良かったら、お問い合わせください！
あああああ欲しいっ！
SEIKO ASTRON
セイコー アストロン
国境なき医師団 コラボレーション限定モデル
数量限定500本
SBXC091
300,000円＋税
こちらも同じくブラックメッキ。文字盤が変わっています。
小島秀夫とのコラボ
「やれやれ」
接種会場の玄関口で、マイクを向けられた田村虎造は
「やっと済みました、全て」
彼の2回目の接種が完了したことを知った瞬間、レポーターの目の色が変わったことに気が付いた。
「1回目のときはどうでした？ 痛みとか腕が腫れたとか。モデルナアームってご存知ですか？ えっご存知ではない。いや、注射されたところがかなり腫れるらしいのですが。そうですか、じゃあ違和感は感じませんでしたか？」
火の出るようなレポーターの勢いに臆するどころか、その闊達な様子に目を細め、現役当時の自分に思いを馳せてみる田村の脳裏の片隅に、ぼんやりと浮かんだ小さな疑問に
「はて。」
一瞬、戸惑うものの頭をすいと振るってかき消して数十年、今までやり過ごして来た小さな疑惑に、今更、囚われている場合では
（ねんだわ）
最近の若者は、そうやって言うらしいが、そうだ。私はイワカンなどというものを感じねんだわ。金輪際、感じたことがねんだわ。
彼が生涯をかけて感じてきた
「チワい感ならば、多少」
「えっ？」
派手なブルーの、半袖半ズボンというエコスーツを身にまとい得意そうな笑顔でインタビューに答える初老の男性の
「恥ずかしながら、ここだけの話ですが」
少しも恥ずかしくなさそうな、大きな声が、忙しなく通り過ぎる看護師の
「えっ？！」
耳に入ったものだから、さあ大変。
「先生、こちらの方は、チワい感を感じるそうです」
「な、なに！」
こうしてコロナ対策、ワクチン注射に駆り出されているこの医者はああ、あの国境なき医師団のスペシャルミッションから先日、帰還したばかりながら、まだ足りねえ。
「じゃんじゃん持ってこい！」
今、私がやらねば、いつやるのだ。医術は忍術、スピード感だ。などと多少、狂ってはいるものの意気軒昂。
「チワいだと！」
医者の確信的で大きな声に、ざわつく周囲は
「そう言えば・・・」
不安と便乗で、イラつく周囲へと今、まさに変貌せん。
「そう言えば、私も何か・・・」
「何だか、ちょっと・・・」
「・・・チ、チワくない！？」
「私もだ、丁度、この刺されたところが、チワいぞ！」
「おい、大丈夫か、これ？ チワいじゃねぇかよ！」
騒然となった周囲はどんどんとその触手を伸ばすようにして輪を広げ範囲を拡大しながら、その威力をも増幅して
「どうしてくれるんだ。これじゃあモデルナアームならぬチワいアームじゃねえかよ」
「いーや、こんな大きくなったらチワいアームどころじゃねえ、オームなんだわ。これはもう、チワい王蟲なんだよ！」
爆発的な威力で集団の雰囲気が膨張し、荒れ狂っていく現実の力を目の前に
「もう止められない」
言葉を飲んで呆然と立ち尽くす例のテレビディレクターの横に
「おいで。さあ」
ゆらりと立ち現れた青い影。真っ青な半袖半ズボンのエコスーツを身にまといし
『その者、青き衣を身にまといて金色の野に降り立つべし』
初老の氵男、田村虎造は
「ほら、チワくない」
荒れ狂う集団に向かい手を広げ
「ほらね、チワくない」
夕焼けで照らされた金色の、折りたたみ椅子をかき分けて
「おびえていただけなんだよね」
迫りくる人波に向かっていくのであった。
♫らん らん ら ら らんらんらん らん らん ら ら ら〜ん♫
田村虎造の伝説はここから始まった
そして、TENET的にこちらに続かせたい気持ち
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