佐野元春の『Happy Man』を聞きながら、お読みください。
戦いに敗れてひざまずき
♫夜露で濡れた芝生の上〜♫
の匂いを嗅いだ私は何事もなかったように立ち上がって着席し
「大将、冷奴のこの生姜は、これもどこか、こだわりが？」
「いえ、それはチューブの奴です」
「だと思いました、雑味がありますもんね」
以下より続き
というような会話をしながら半年経ち、今のような真夏の日には既に焼き鳥「牛海」のメニューもコンプ間際。あとはじゃがバターとか野菜的なものが残っているが、わざわざ焼き鳥屋でベジる必要を感じないからまあ、誰かと来た時にそいつに注文させればいいかという気持ちでメニューをさらっと確認すると、まだまだあるぞ、私が惹かれない炭水系もあれば、スープなどもある。
「鶏しめじスープ」
か、どうだろう、こんな暑い日にスープをいただくマヌケがいるのかなと大将に聞くと
「夏の一番人気は『鶏しめじスープ』なんです。ご飯物が喉を通りにくい夏だからこそ、スープでお腹を満たしたい。そんなことなのかも知れません」
「そうでしょう。だからこそ、私は今、この夏一番の暑い日に限って、鶏しめじスープを注文するのですよ」
などと面倒くさい客にも困ったような笑顔で対応する大将からその「鶏しめじスープ」を供されて、一口、ああ、しっかりした和風出汁と鶏から煮でる出汁が合わさって、このスープはそれこそ何杯でも飲めよう。スープに浮かぶしめじはしゃきっり感が絶妙に残ってコリコリと歯ごたえが楽しく、さらにスープをズズッと啜る。エアコンと汗で行ったり来たりの体の芯を調整してくれるのだから、ふぅ幸せ。レンゲでスープの中に待機する鳥のもも肉をすくい上げていただくと、これまた出汁が十分に沁みた、そう「牛海」の柔らかいもも肉がホロリと口の中でほぐれてスープと一緒に私の喉を通過する。ああ、これこそが、〆の一品。この夏に、この暑い夏だからこそ鶏しめじスープが美味しいのに注文しないトンチンカンがいるとは悲しくなるなあと独りごち、数年が経って「牛海」にも何人かのグループでワイワイ通うようになったりして、冬が来て、また夏が来た。
SEIKO PROSPEX
セイコー プロスペックス
SBDX035
Seiko Diver’s Watch 55th Annibersary Limited Edition
セイコーダイバーズウオッチ５５周年限定
数量限定１１００本
４５０，０００円＋税
主なスペック
- ケース材質：純チタン（一部エバーブリリアントスチール）
- ガラス材質：サファイアガラス
- バンド材質：シリコンバンド
- 駆動方式：自動巻き（手巻き付）
- 防水：１０００m飽和潜水用防水
セイコーダイバーズウオッチ５５周年限定、最終兵器の登場です。
2020年８月８日、発売！
ダイバーズウオッチ５５周年限定の中では、一番大きな筐体で最重量のSBDC035。ただ、重さはそれほど気になりません。
海外でファンの多いプロスペックスのこのモデルは「TUNA CAN(ツナ缶)」の愛称で呼ばれています。
ツナの缶詰のようでしょう。
このような複雑ながらデザインながら優れた機能性を有した時計は海外ブランドには見当たりません。セイコー独自の防水時計。
こちらは耐磁性能を表したもの。
現代では磁気を発する電気製品が多いため、時計が帯磁してしまうと精度に大きく影響します。そんな磁気に対する耐性をもった時計を耐磁時計といいます。
純鉄を文字盤にしようすることにでこの耐磁性を獲得。
通常の用途であれば、これだけの耐磁性があれば、怖いものなしです。
さらに防水性能は飽和潜水用１０００ｍ防水。
飽和潜水のモデルはこちらもご参考に
超独特なデザイン、セイコーならではのダイバーズ
まさにプロフェッショナル仕様の防水時計です。
が、案外、腕にフィットします。要はバランスが良いのです。
ケースはチタン製のため強靭で軽量。
ベゼルには、セイコーダイバーズで初めて採用されたあの
「エバーブリリアントスチール」
高い！ が間違いなく欲しい！
が使われています。
言われてみると
「あ、白いや」
と思いません？
バンド付け根の独特な形状が確認いただけるでしょうか？
やっぱ、ベゼルのエバーブリリアントスチールは白いやね。
こちらもやはり独特の形状をしています。
ケースは二重構造になっているため、一般的には、開けることはできません。
１０００ｍ飽和潜水用防水は通常の使用ではオーバースペックと言われるかも知れませんが、それだけの気密性、水密性を擁しているため、機械内部の劣化にも強いということが言えます。
なんだか凄い形状ではある。
これぞ、世界で愛されるセイコーダイバーズの意匠。
装用した時のバランスの良さを直感できるのではないでしょうか？
「０４８４ / １１００」
物凄く４で割れそう。
シンメトリカルで良いのではないか？
この時計は人を選びそう。がコレクションに持っておきたい感がある独特な意匠。
どうでしょう？ 欲しくないか？
ああ、ほ・し・いっ！
SEIKO PROSPEX
セイコー プロスペックス
SBDX035
Seiko Diver’s Watch 55th Annibersary Limited Edition
セイコーダイバーズウオッチ５５周年限定
数量限定１１００本
４５０，０００円＋税
♫We are just happy men
仕事はビシッとする彼らHappy Menと「牛海」に行けば、焼き鳥は山のように食らい酒は水のように浴びながら、でも話し声はある程度絞らなければ他の人に迷惑だろうと注意してひそひそと話すその内容はそれこそ下らね〜話だから酔いが回ってツボにはまるとひときわ大声で馬鹿笑いして、そんな様子に困ったように微笑む大将の顔がさらに歪むのを尻目に、さあ、これからだ。
♫We are just happy men
「ごちそうさまでーす」
「牛海」の玄関をくぐる私たちの背後で、大将のお気に入り、佐野元春『Happy Man』が流れ始めたのだから、いやが上にも心中盛り上がり、自然、５０ｍ先のあの店へ皆の足が向かう。
行かねばならぬ、あの場所へ！
♫We are just happy men
酔っ払ってヨロヨロと互いの肩が当たり当られ、そんなヒューマンタッチなHappy Menがヨタヨタとたどり着く手作りパテのハンバーガー屋さんにて、鳥取和牛の自家製ハンバーガーを注文、ツクネとあわせて肉ミンチのコンプをするまで帰れない。
そんな下らね〜彷徨はしばらく、休憩していたものの、もうそろそろ、始めてもいいのではないかな？ 皆がそれぞれの場所で、世界中のインチキに乾杯してやらあ。
♫世界中のインチキに
「カンパ～イ」
というわけで、数話に渡る青春グルメ放浪記はいかがだっただろうか？
私の中では当初、１００記事投稿の記念として、グルメブログは数あれど、画像を掲載せずに文字だけのものはそうはあるまい、挑戦してみよっかなという気まぐれで始めた連載ではあったが、そんな中で過去と現在の色々な悔しいことや楽しい思い出が脳内で行ったり来たりして、何だか取り留めもない投稿群になってしまったものの、読み返してみると、案外、美味しそうではないかな？
♫世界中のインチキに 、、、、、、、
佐野元春の『Happy Man』を聞きながら、カンパイ!
上記、♫の付いている行は佐野元春『Happy Man』作詞：佐野元春からの引用です。
西日本の雄山が八面六臂。
焼き鳥「牛海」の大将、山岡氏との世紀の対決を最初から読もう
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