♫傷ついたって【プレザージュ SARW053】♫

佐野元春の『Sugartime』を聞きながら、お読み下さい。

ツクネを一人で10本注文して食べるということがあるだろうか?

私はない。そりゃあ、大概だ。食がそんなに太くない私からすると狂行のように思われる。

が、焼き鳥屋「牛海」を紹介した取り引き先の人は一人で10本注文するという。私より大分、年上のその方が当たり前のように

「いくらでも食べられますね、あのツクネ」

そんなことはないだろう、社交辞令は多少差っ引いて考える必要はありそうなものの、それほど美味しいツクネだと云うことは間違いない。

いや、皆さんの想像するツクネとそう見た目は変わらないのだ。が、一口頬張るとどうなるか?

以下より続き

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SEIKO PRESAGE

セイコー プレザージュ

SARW053

有田焼ダイヤル2020 限定モデル

数量限定2,000本

210,000円+税

主なスペック

  • ケース材質:ステンレス&裏蓋一部サファイアガラス
  • ガラス材質:サファイアガラス
  • バンド材質:クロコダイル
  • 防水:10気圧防水
  • 起動方式:自動巻き(手巻き付)
セイコー プレサージュ SARW053
SARW053

プレザージュの有田焼文字盤シリーズの2020年モデルのご紹介です。

もう少し、っていうか、こちらの文字盤は「真っ白」ですので、PCやスマホでご覧になる場合、そこら辺をご考慮して御覧ください。

青い文字

「真っ白」なダイヤルに濃紺のインデック、文字が映えます。

針も焼き針でシャキリ。

ケースの仕上げももちろん

きれいです。画像ではわかりにくですが、かん足の部分がつや消し担っています。

ちょっと厚いか?

14.1mmとちょっと厚めか?

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アシメトリーがカッコいい

は20気圧防水で13.2mmですから、比較すると厚いな。

裏スケにしているから仕方がないかも知れません。

が、そもそも裏スケにする必要があるのだろうか? という疑問をそろそろ持ってもいい頃かも。

真っ白

真っ白なので、環境の色がすごく反射するように思います。

陽の光のもとでは、本当に真っ白。

引き算の美学とな

日本の美術観の特長は「引くこと」にあり!

美しい

余分なものを削り落としたところに突如として、顕現するその日本美。

ズウオ〜

ケース幅は40.6mm。

もう少し小さくしてもいいのでは。

ムウオ〜

有田焼ダイヤルについては以下のセイコーHPを御覧ください。

凄いらしい。

気になるシリアルは

「0886 / 2000」

うーむ。

この機械だったら、特段、見せる必要はないのかも知れない。それならステンレスの裏蓋にして、専用ブレスを付けるなどでもいいのでは。

と時計の革バンドが好みではない私は申し上げます。

いや、革が嫌いではない。むしろ革製品は、私の大好物。ではあるが、時計の革バンドは、そりゃあ、消耗品だもの。ケチな私めには勿体のうございまして。

セイコーの日本芸術シリーズ、有田焼限定。

他のどのブランドでも手に入らない限定品ですよ、あ〜欲しいっ!

SEIKO PRESAGE

セイコー プレザージュ

SARW053

有田焼ダイヤル2020 限定モデル

数量限定2,000本

210,000円+税

当エントリーがなんと、下記、『美脩らん』に掲載されました。果たして順位は!

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「ツクネはいかがですか?」

雪のシンシンと降り積もるあの日、妻には(脳内)会議があるとメールを送り付けて自分探しの旅に出掛けたもののあまりの寒さと雪の多さに遭難しそうになりながら見つけた赤提灯「牛海」で身長2メートルを優に超そうか、巨神兵の如き大将、山岡氏に「至極の焼き鳥対決」を果敢に挑んだ西日本の雄山こと私はササミをいただき仰天し、肝をいただいて感涙で息が詰まった。

「硬い焼き鳥って、残念じゃないですか?」

困ったような顔で朴訥にそう語りかける大将の

『残念じゃないですか』

『じゃないですか』

『ないですか』

というリフレインが脳内にこだまする中、心を鬼にして云ったのだ。

「ただこれは、鶏が美味しいだけではないのかな? 大将が偉いわけではない」

命を懸けた一言に、何とも悲しそうな笑顔で

「ツクネはいかがですか?」

と呟いた山岡は、「ん、むっ」というYESでもNOでもない曖昧な返事を聞かぬ間に、焼台に向かい私に背を向ける。焼き上がるまでのどのくらいだろう、無限に続くような静寂に負けてはならぬ、ビールで膨れた腹からグワッとガマガエルのようなゲップをしてみて「ふふっ」などと一人で笑ってみるものの、目の前の大きな背中はピクリとも反応せず、焼き上がる一串、その一串に黙々と魂を込めている感が横溢し、ああ、負ける。

その時、確信したのだ。この勝負は私の負けだ。勝てぬ。魂を込められたならば、魂およびまたは魂らしきものがひとつまみもない鳥取市栄町の雄山などたまったものじゃあない。

その大きな背中に向かって一礼し黙って去ろう。一瞬そう思ったが待て、それじゃあ、食い逃げだ。

「お待たせいたしました」

縮こまるような思いの私に大将は大きな手でツクネの乗ったお皿を笑顔で差し出す。

黙って両の手でその皿を受け取ると、一礼、何も云わずにそのツクネを頬張り一噛み。すると、何ともはや、ふわりふわふわ、トロリと溶けてなくなっちゃった。

ああ、感激して涙を流すことはあれども、あまりの美味しさに踊り出すという経験をされた方はいらっしゃるだろうか?

私は、ある!

そう、美味しくて嬉しくて、さらに楽しけりゃあ、叫びたくならないか!

♫Rock! Rock! Rock!

私たちのいる「牛海」から静寂は消え去り、今こうして、私たちの青春の歌、佐野元春の『Sugar Time』が流れている。

♫Step Step

歌に合わせて、私たちは手を取り歌う。

過ぎ去りし日にああ、遠い視線を投げやるのだ。

♫寂しげに、、、、、、

そうさ。楽しけりゃあそれで、いいじゃねえか。

♫何かが間違ってる、、、、、

堅っ苦しい世の中なんて、くそっ喰らえ!

♫君の瞳に映る、、、、、

あの時の二人♫

あの日の輝き♫

私と山岡氏、その仲間たちももう10年来の付き合いだ。何かと鬱陶しいこの世の中で、50を超えた私は何だろう、凡庸な毎日に幾らかの抵抗をしたいのさ、このような狂ったブログを書き殴ってはいるが、かたや、大将はこんな状況下でも一歩一歩着実に前に進んでいるように憧れる、いや。

いや、こんな世の中だからこそ、他人と自分を比べないで、自分にできることをしていくのみ。

楽しけりゃあ、後は案外、どうにでもなるだろん。

次回、青春のグルメ放浪篇、最終回!

えっ?

上記、♫の付いている行は佐野元春『Sugar Time』作詞:佐野元春からの引用です。

次回、怒涛の最終回へ続く

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