しうブログつらつらＳＰ【エディフィス EFB-109DJ-1AJF】夜桜と行灯

CASIO
EDIFICE
カシオ
エディフィス
EFB-109DJ-1AJF
JPY 24,200
主なスペック：Specifications
＋ケース＆ストラップ材質：ステンレス
＋Case & Strap Material：Stainless Steel
＋ガラス材質：サファイア
＋Glass Material：Sapphire
＋ケースサイズ：43.5 x 38.5mm：Case Size
＋厚さ：9.2mm：Thickness
＋重さ：127g：Weight
＋駆動方式：電池
＋Movement：Battery
＋10気圧防水：10bar
＋発売日：2025年3月14日
＋Released：March, 2025

カシオウオッチのブランド
「エディフィス」
の3月発売新製品シリーズは

ソーラー電池式や、今までの独特なフォルムが特徴だった今までのエディフィスから

大幅にスタイルを変更し、シンプルなカラーリングとデザインながら、古き良き時代のプロダクトデザインを彷彿とさせると同時に

ケース側面の鋭い稜線とその柔らかなカーブ、そして

シルクのように繊細なヘアラインの仕上げが、時計ファンのみならず、初心者の方の物欲を刺激する一品となって

いるというようなことは、上掲の２カラーバリエーションのレビューで書いているはずですから、もう、同じことを繰り返すのは嫌なので

「夜桜、見てこようかな」
昨晩、女房の大きな独り言に
「じゃあ、行こうか」
と見に行った、近所の川沿いの、桜の話でもしようかどうか。

その川は、袋川という、変わった名前の川なのであります。鳥取市内の中心地を流れる川で、春のこの頃、桜並木が美しいのが、やや、有名です。
夜の桜を

行灯が優しく照らしております。
が、行灯が桜を照らさなくても、桜は、もともと美しいのであります。
暗くて、行く先が見えないから、行灯が必要になる。
行灯。
「昼行灯」
などといったり、手に持つと
「提灯持ち」
となって
「提灯持ちはあとに立たず、後悔は先に立たず」
などと言われ

さらには、戒めとして
「提灯持ちは先に立て」
という言葉がありますように、行く先を照らす責任のあるものは、先に立って先導し、規範を示すべきだと言われるわけであります。
先の見えない世の中ではありますが、市井に生きておりますと、それほど、大きな
「決断」
という障碍がゴロゴロと転んでいるわけではありません。

齢８０を前に、テッテケと大きな決断をいくつも下し、実行していくあの男が、この先、どのように、世界に影響を与えていくかわからない私たち生活者ではありますが、せめて、眼の前の小さな小石を避けるくらいの
「決定」
はして、実行していく。
それが、小さな組織だとしても、先ゆく者の、使命でありましょう。

人が３ヶ月で達成できてしまうことを１年かかってしまうということがあったならば、その者の捧げ持つ提灯はもう油が切れて、真っ暗な先には何も見ることができないはずだ。いや、３ヶ月が１年だったらば、まだましで、中には、５年かかって出来ないことを
「大変です、世の中が」
と世の中のせいにして

騙り、嘘をつき、騙す能力だけは長けている。そんな政治家のような者の周りには、かならず、太鼓を持って、ドンドンと打ち鳴らすものがいるのである。
真っ暗闇で。
響く太鼓の音。
勇ましく、太鼓を叩く自分。
見る人は、中身があると信じている、空の神輿。
そんな神輿を、そうと知りながら担ぐ者。

そんな田舎祭りの様子に、業を煮やして密かに動いている心ある裏方が、暗がりに行灯を灯して回り、火の始末をしているからこそ、延々と、祭りは止まないという皮肉。
「きれいだね」
「ああ、そうだ、きれいだ」
ライトアップで、夜風にさざめく桜。

桜はもともと、きれいなのに違いありません。
がしかし、少し先が見えづらい夜の中であるからこそ、先に立って、少し先に明かりを照らすという、ごく、簡単なことは、しなければならない。
遅いのだよ、色々。
遅すぎるので、あります。